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皆さんは会社や自治体が行っている人間ドックや健康診断で眼底写真を撮ったことはありますか。
眼底写真といってもピンとこないかもしれませんね。暗い部屋で器械に顔をのせたと思ったら、突然まぶしい光を目に当てられて目が眩んでしまうあの検査のことです。
人間ドックでは血液検査やレントゲン撮影など多くの検査を行いますが、眼底写真ではいったい何がわかるのでしょうか?
眼底写真を撮ると、網膜の動脈や静脈、網膜、視神経乳頭などが写りますが、それらの状態を医師が判定しています。
人間の体中には血管が無数にありますが、血管を直接観察できるのは眼底だけなのです。動脈硬化があると網膜(カメラのフィルムにあたります)の動脈が硬くなり、静脈をふみつけたような所見が出ます。高血圧があると網膜の動脈が細くなります。その状態を評価することで脳や心臓などの血管も同じようになっているのではと推測することができます。
動脈硬化や高血圧が進行すると脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まることはご存じの通りです。
糖尿病になると網膜に出血を起しますが、中心部に出血しないと視力が下がらないため自覚症状がない場合があります。たまたま眼底写真をとったら出血が見つかり、血液検査をしてみたら糖尿病があることが判明することもまれではありません。
このように、眼底写真や眼底検査をうけることで目の病気だけではなく体の病気がわかることがあります。
視神経乳頭(脳と眼球をむすぶ太い神経が目の中に入ってくる部位)が眼底写真に写ると最初に書きましたが、緑内障になると視神経乳頭中央のくぼみが健康な人よりも広がってきます。
日本では40歳以上の方の100人に5人は緑内障といわれています。我が国では緑内障での失明率が高いのですが、進行が緩やかで末期にならないと自覚症状が出にくいため発見が遅れがちになることもあると思われます。
そのため緑内障では眼圧検査、眼底検査、視野検査にて早期に発見し治療することが大切になります。
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